ヘルニコアでの治療は、原則として入院の必要はなく、治療後しばらく安静にして体調に異変がなければ帰宅できます。
ヘルニコアの有効成分コンドリアーゼは、髄核の保水成分(プロテオグリカン)を分解する酵素です。なぜ、保水成分の分解酵素が椎間板ヘルニアに有 効なのでしょうか? 通常、髄核には保水成分が豊富にあるため、水分を含んで膨らんだ状態にあ ります。これは、飛び出して神経を圧迫しているヘルニアの髄核でも同じです。 この髄核に適切な量のヘルニコアを注入すると、コンドリアーゼによって髄 核内の保水成分が分解され、水分による膨らみが適度にやわらぎます。その 結果、神経への圧迫が改善し、痛みやしびれが軽減すると考えられています。
X 線でヘルニアのある椎間板を確認 しながら、針を刺す場所を決めます。
薬による副作用がないかなどの確認をします。
*医師の判断で1~ 2 泊の入院となる場合があります。
皮膚のかゆみ、じんま疹、紅斑・皮膚の発赤など
声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、唇のはれ、息苦しさ、呼吸困難など
視野がせまくなるなど
腹痛、吐き気など
薬によるアナフィラキシーの発現の可能性があります。アナフィラキシーとはアレルギー反応の 1 つで、短時間で全身性にアレルギー症状が出る反応です。アナフィラキシーは薬剤の投与から、通常 30 分以内に症状があらわれることが多いといわれていますが、まれに時間を経て起こることがあります。ご自宅に戻られてからはご家族にも注意していただき、ご自身の状態をよく観察し、体調変化には十分注意してください。
治療前のヘルニアによる痛みとは違った痛みや新たな症状が現れることがあります。ご自宅に戻られてからも、体調の異変や、気になる症状がありましたら、 医師に連絡してください。
治療後に、一時的に腰痛が強まったり、新たな腰痛が起こったりする場合 がありますが、通常は時間の経過とともによくなっていきます。もし、痛みが続く、ひどく違和感があるといった場合は、ヘルニアとは別の原因である可能性がありますので、医師の診察を受けるようにしてください。
治療後は椎間板の周りの組織に変化が起こっています。 日常生活やスポーツ開始時期など詳細は医師に相談してください。
再投与により、アナフィラキシー発現の可能性が高くなるおそれがあります。ヘルニコアで治療された方に患者カードをお渡ししていますのでなくさないように保管してください。腰椎椎間板ヘルニア、その他脊椎関連の疾患で医療機関を受診する際は、このカードを必ずご持参いただき、担当医師にヘルニコアで治療したことがある旨をお伝えください。
ヘルニコア(治験時は SI-6603)の治験ではこのカードを配布していません。ヘルニコアの治験に参加された方は、必ず担当医師にその旨をお伝えください。
昨今、東京都や神奈川県では新型コロナウイルス(COVID-19)の院内感染が報告されています。また、新型コロナウイルスは、飛沫感染と接触感染がおきる可能性がある診察室やリハビリ室、待合室では、感染リスクを最小限にするための努力を致します。「知らない間に誰かを感染させていた」ということが起こらないように皆様にもご協力頂きたいと思いますので、宜しくお願い致します。
上記1つでも該当する方は当日受診・リハビリをご遠慮頂き、専門医やかかりつけ医を受診して下さい。その後2週間受診・リハビリをご遠慮頂き、症状改善されている場合、2週間経過以降受診・リハビリを再開させて頂きます。
病院に来院される前に自覚症状のある方は、予め受診・リハビリのキャンセルをして下さい。電話でキャンセルされる場合、電話回線の混雑から繋がりにくい場合があります。その場合、恐れ入りますが後日お掛け直しをお願い致します。
付き添いは1人までとさせて頂きます。付き添いの方も検温等の体調管理やマスク着用、手指消毒を徹底して下さい。
毎朝検温等の体調管理を徹底致します。