スーパーのレジ打ちのパートタイマーとして働いているAさん(56歳女性)は、50歳過ぎたあたりから、さまざまな体調不良に悩まされています。
慢性的な腰痛、肩こりは整形外科に行っても原因不明で、「年のせい」とあきらめていました。けれども最近は、つらい症状にこむらがえりが加わり、仕事中にもしばしば足がつって動けなくなる事態に…。
あまりにも痛いので近くの整体院に駈け込んだところ、「全身の症状も改善しますよ」と、毎日10分の足もみマッサージをすすめられました。
半信半疑で続けていたのですが、こむらがえりは起きなくなり、長年、悩まされてきた肩こりや腰痛も楽になってきたように感じています。
・こむらがえりに効果的なツボと反射区を意識して、足をもむ。
最近、流行している「足もみ」は、こむらがえりに効果があるだけでなく、血行やリンパの流れを改善するため全身のつらい症状を緩和してくれます。
足には、反射区やツボと呼ばれる内臓や各器官につながる末梢神経が集中している場所があるからです。
おまかな反射区やツボの位置を知っておきましょう。特に、反射区は、左右の足で異なるので注意します。
できるだけ毎日1回、片方を5分、両方で10分くらい足をもむ習慣を身につけることが効果的です。
満腹時をさけ、ほどよい強さでもむようにしましょう。
1.まずは、腎臓、輸尿管、膀胱、尿道の反射区をもみ、毒を排出する機能を高めます。
2.次に親指から小指まで足の裏全体を、指からかかとの方へもんでいきます。
3.気になる部分があれば、反射区やツボを意識してプッシュします。
4.アキレス腱からふくらはぎ、膝上にかけて、しぼりだすように丁寧にもみあげます。
5.もう一度、腎臓、輸尿管、膀胱、尿道の反射区をもみます。
6.もみ終わったら血流を促進させるため、足首を左右5~6回ずつ、ぐるぐると回します。
7.次にもう片方の足を同じ順番でもんでいきます。
8.もみ終わったら、老廃物の排泄を促すため、体温と同じくらいの白湯を飲みます。
忙しいときや、すぐにこむらがえりを解消したいときには、右足のみにある肝臓および胆嚢の反射区と、委中のツボを意識してふくらはぎをもみほぐすのが効果的です。